「金目鯛の魅力！金目鯛の煮つけが簡単に美味しく作れるレシピを大公開！」
■目次
● そもそも金目鯛って…鯛の仲間じゃない⁉
● 食べ始めは明治以降。旬は地域によって違う。
● 金目鯛は栄養豊富⁉ただし、妊婦さんは要注意…
● ～美味しい金目鯛の煮付けを作りたい方へ～
● ～手軽に金目鯛を食べたい方へ～
■そもそも金目鯛って…鯛の仲間じゃない⁉
高級魚としての印象が深い金目鯛ですが、実は「鯛」とついていながら鯛じゃないんです！キンメダイ目キンメダイ科といい、独立した種族となります。英名ではSplendid Alfonsinoと言い、「赤皮刀」という意味だそうです。外国の方の魚の名づけには刀って意味を持たせがちですね。
一方で、和名である「金目鯛」の由来はその特徴的な目玉にあります。目が金色に見えることから名づけられましたが、これは、目の奥にタペタムという反射板が存在するためです。このタペタムは猫の目にも存在しており、夜に目が光るのはこれが原因です。人間の目は網膜を通して、その奥まで光が通過しますが、金目鯛の眼はこのタペタムがあることで、光を感じる量が約２倍になると言われ、光の届きにくい深海でも僅かな光で餌を見つけることができます。
生息域は、小さい頃は水深100m～250mにおり、大人になれば、200m～800mの岩礁域に生息しています。ちゃんと深海に生息しているので目玉が大きいんですよね。
食べ物が少ない深海で、余分なエネルギーを消費しないように、主に胸鰭ビレを使ってゆっくりと泳ぎます。また、獲物を逃がさないように口が大きく開くように進化したと言われています。捌くとわかりますが、食べ物を多くストックできるように胃袋が大きいのも金目鯛の特徴です。
■食べ始めは明治以降。旬は地域によって違う。
さて、今では一般的に食されるようになった金目鯛ですが、食べる文化ができたのは明治以降。しかも最初は限られた地域のみでした。発祥は伊豆半島と言われています。次第に関東近海で食文化が広まると千葉や神奈川でも獲るようになりました。近年では、全国的に漁獲できるようになり、有数どころでは、ブランド物としてより高級物として取り扱われるようになっています。ひとえに輸入の金目鯛も多くなったことが原因でもあります。
金目鯛は年間を通して流通していますが、産地によって旬が異なります。最も有名な下田・伊豆を擁する静岡県の旬は12〜2月と冬の時期、銚子港を擁する千葉県の旬は5〜6月の産卵前、高知県での旬は7〜9月と少し遅めの産卵前に脂がのっておいしくなります。
ちなみに、伊豆半島の方々には特に有名ですが、金目鯛には3種類の区別があります。「地キンメ」「島キンメ」「沖キンメ」です。それぞれ、獲れてから港に揚げるまでの期間で分けられています。その日に獲れたものを「地キンメ」。獲れてから2,3日経ったものを「島キンメ」、獲れてから10日程経ったものを「沖キンメ」と呼んでいます。
銚子港の金目鯛は、立て縄と呼ばれる一本釣り漁法によって１尾ずつ丁寧に釣り上げられています。手釣りによって漁獲されていますので魚体に傷がついていません。また、夜明けに操業し午前中には市場に運ばれ、丁寧にサイズによって分けられ入札されるため、極めて鮮度が良い状態で出荷されます。
国産近海物の金目鯛は漁獲量が少なく、希少価値が高いため特別な席での食材として人気があります。寿司ネタとして最も高価な魚の一つに位置付けられています。また、縁起の良い祝い魚としても知られ、煮付けやしゃぶしゃぶは贈答品としての需要も高まっています。
一般的にスーパーや業務用には、コスパの良いニュージーランドなど海外から冷凍輸入したものが使われている事が多くみられます。
■金目鯛は栄養豊富⁉ただし、妊婦さんは要注意…
煮つけにして食べることが多い金目鯛ですが、実は栄養たっぷりで特にたんぱく源として非常に優秀な素質を持っています。まず、100g中に17.8gのたんぱく質を持っており、また、必須アミノ酸についてもバランスよく豊富に持っています。なので、栄養の観点で言えば、タンパク質が変質しないためなら刺身で食べるのがおすすめです。脂もしっかりあるので非常に柔らかい、まろやかな刺身になっています。
ただ、金目鯛には超微量の水銀が含まれており、厚生労働省による「妊婦が摂取量を注意すべき魚介類」のひとつに指定されています。平成17年に発表、平成22年に改訂された内容では1食の量を80gとした場合、金目鯛は1週間に1食までを推奨しています。しかし「妊婦が摂取量を注意すべき魚介類」に指定されている魚を同じ週に数種類食べる場合には、1回に食べる量を減らしたりして調整した方がいいかもしれませんね。
■～美味しい金目鯛の煮付けを作りたい方へ～
ではここで美味しい金目鯛の煮付け（１尾分・切り身）の作り方をご紹介いたしましょう。詳しく解説していますので是非ご覧ください。
【材料】
● きんめだい:1尾
● 生姜…1かけら
● みりん…100ml（1/4カップ）
● 醤油…50ml
● 酒…50ml
● 砂糖…大さじ１（約15g）
【作り方】
● 金目鯛の鱗を取って頭を落とし、内臓を取り除いて2枚におろす。
● 片身を半分に切り、沸騰させた湯の中に入れ、皮が少し縮んだら、さっと揚げて、冷水で〆る
● 切り身に残った血合いや鱗を指でこそぎ落とす
● 鍋に酒、砂糖を入れて煮たたせ、皮を上にして切り身を並べ、醤油を入れる。
● 落し蓋（キッチンペーパー・アルミホイルで代用）をして、一煮立ちさせたら中火で７～８分。
● 沸騰したら灰汁を取り、スプーンなどで魚にまんべんなく煮汁をかけて照りを出す。
● 煮汁がある程度少なくなったら生姜を薄切りにして後入れする。泡が細かくなってきたらお皿に盛り付けて完成！
※尾頭付きの場合は、盛りつけしたとき裏側になる方の腹に切り込みを入れ、内臓とエラを取って、切り込みを入れた方を下にして煮る。
■～手軽に金目鯛を食べたい方へ～
先程は、金目鯛の煮付けの作り方をご紹介しましたがこちらでは、「作るの大変そうだなぁ」「一匹丸々は食べないしなぁ」「一人暮らしだからなぁ」「もっと気軽に食べたいなぁ」という方に向けて当店自慢の商品をご紹介させていただければと思います。
● 国産金目鯛の煮つけ切り身 ￥９９４
湯煎で温めるだけ！急速冷凍で出来立ての味そのまま。職人の特性タレで仕上げた一品
https://yamani-suisan.jp/products/jin-mu-diao-zhu-fu-keqie-rishen-guo-chan）
● 金目鯛ご飯200g ￥1,080～/一人前
レンジで温めるだけで、ふっくらとした美味しい金目鯛の炊き込みご飯が召し上がれます！
金目鯛のアラと真昆布を使いうま味たっぷりの出汁と金目鯛のうま味で魚をコーティング。出来立てほやほやを急速冷凍にかけたので絶品そのまま。
https://yamani-suisan.jp/products/category/cate1